YUCHELIN

湯シュランとはWhat is "Yuchelin"?

温泉評価制度「湯シュラン」

温泉選びに、新しいものさしを。

温泉宿を選ぶ基準は、人それぞれです。

料理自慢の宿、おもてなし自慢の宿、絶景を楽しめる宿、建築や客室が魅力的な宿——。
これまでにも、さまざまなテーマのランキングや人気投票があり、それぞれの魅力を基準に温泉宿が選ばれてきました。それなら、その選択肢の一つとして、「泉質自慢の宿」「泉質の個性を楽しめる宿」があってもいい。ところが実際には、泉質にこだわった温泉宿を選ぼうと思っても、その宿の「お湯そのもの」にどのような特徴や魅力があるのかを、利用者が分かりやすく知り、比較し、選ぶための共通のものさしは、これまでほとんどありませんでした。

そこで生まれたのが、湯シュランです。

専門的評価
温泉に精通した専門家が客観的に評価し、新たな価値軸を提供
知見の体系化
温泉に関する専門知識を体系化し、評価基準として確立していく
文化の継承
地域に根ざした温泉の価値を再認識し、次世代へ受け継ぐ基盤をつくる

湯シュランは、温泉の「お湯そのものの価値」に光を当て、その魅力を専門的な視点から
評価・可視化する、これまでにない新しい温泉評価プロジェクトです。

湯シュランは、一般社団法人Yuchelinの商標登録です。

日本には、それぞれ異なる成り立ちや個性を持つ、多種多様な温泉があります。泉質や含まれる成分はもちろん、温度、湧出量、湧出の仕方など、源泉の特徴は一つひとつ異なります。しかし、そうした違いや奥深い魅力は、利用者に十分伝わっているとはいえません。

また、素晴らしい源泉を持ちながら、その湯を守り続けるために多くの時間と労力を費やし、ときには厳しい自然環境の中で、
並々ならぬ情熱と愛情をもって源泉を守り、丁寧な管理と提供を続けている温泉宿や共同浴場があります。

それにもかかわらず、その価値が十分に伝わらないまま、知られることなく、ひっそりと姿を消していく温泉もあります。
湯シュランが目指すのは、そうした目には見えにくい“お湯の価値”を見える化し、そこに光を当てることです。

料理は、良い素材があるだけで、最高の料理になるわけではありません。
その素材の特徴を知り、個性を理解し、それを活かす方法で丁寧に扱うことで、本来の魅力が引き出されます。

温泉も同じです。

源泉は「素材」。源泉が持つ泉質や特性を理解し、その個性をできる限り活かしながら適切に管理し、利用者へ届けることで、
その温泉ならではの価値が生まれます。

料理を楽しむ宿があっていい。おもてなしを楽しむ宿があっていい。絶景や建築を目的に訪れる宿があってもいい。

そして、その選択肢の一つとして、

「今日は、お湯で温泉宿を選んでみよう。」

そんな新しい温泉選びがあってもいいと、私たちは考えています。

湯シュランが目指しているのは、すべての温泉を一つの基準だけで比べ、単純に優劣をつけることではありません。

これまで十分に評価されてこなかった、「お湯の質や個性」という新しいものさしを、温泉選びに加えること。

それによって、温泉事業者が自らの温泉の個性や価値をあらためて見つめ、その魅力を伝えるきっかけをつくる。そして利用者が、温泉には一つひとつ違いがあることを知り、自分の好みや目的に合った温泉を選べる環境をつくる。

そして何より、素晴らしい源泉と、その湯を守り、磨き、受け継いできた人々の営みに光を当て、
その価値と誇りを次の世代へつないでいく。

それが、湯シュランの使命です。

温泉の“お湯の価値”を、正しく評価し、未来へつなぐ。

湯シュランは、温泉選びに新しいものさしを加えることで、日本の温泉の多様性と奥深さを世界中に伝え、
世界に誇る日本の温泉・入浴文化を未来へ継承していきます。

「湯シュラン」が目指す未来

温泉の価値を“見える化”し、日本から世界へ広げる新たな評価文化

日本人の温泉リテラシーを高める
  • 価値ある温泉を判断できる基準を提供
  • 泉質・効能・文化的背景をわかりやすく伝える
良質な温泉施設の利用を増やす
  • 素晴らしい泉質の温泉に人が集まる流れをつくる
  • 施設の誇りと地域経済の循環を生み出す
温泉文化を次世代・世界へ継承する
  • 日本の温泉の価値を国際的に発言
  • 評価制度のあり方をグローバルに展開

「湯シュラン」は、温泉を“なんとなく選ぶもの”から、
“価値を理解して選ばれる文化資産”へ進化させます。

評価について公平性と信頼性を担保する評価フレーム

ホテル・旅館などのハードや料理ではなく、
源泉からお風呂までのお湯の提供のあり方や管理状態を評価します。

「湯シュラン」の4つの特徴

お湯の価値に
フォーカス
温泉の個性や成分などの泉質だけでなく、提供方法、希少性、安全性・衛生管理、環境・文化的価値を客観的に評価します。
温泉に知見がある
専門家が評価
温泉に知見がある専門家が多角的な視点から公平・公正に評価。信頼性の高い仕組みを実現します。
地域の魅力を
最大化
地域固有の泉質や文化、取り組みを丁寧に評価し、差別化やブランディング、観光振興につなげます
持続可能な
温泉地の未来へ
適切な評価が適切な対価と価値を生み出し、次世代に誇れる温泉文化の継承と地域の持続的な発展を支えます。

評価の流れ

情報収集・分析
情報収集・分析
温泉の成分分析や施設情報、管理体制、地域の取り組み等を収集・分析します。
現地調査・確認
現地調査・確認
インスペクターが現地を訪問し、泉質・提供方法などの実態調査を実施します。
専門家評価
専門家評価
評価基準に基づき、専門家が多角的に評価し、スコアリングを行います。
認定・発信
認定・発信
認定結果をWEBサイトで公表し、アワードや各種媒体を通じて、国内のみならず世界に発信します。
経済循環へ
経済循環へ
評価を活用し、誘客促進につながることで、事業継承や地域の誇りを生み出すことに貢献します。

評価項目

評価は第三者性を担保した温泉専門家による審査と、現地での実態確認に基づいて行われます。
恣意性や人気投票に依らない、透明性と信頼性の高い評価制度を目指しています。

湯シュランが評価するのは、浴槽に届けられたお湯そのものです。料理がお皿の上で評価されるように、湯の個性、鮮度(提供方法)、希少性、安全性・衛生管理、環境・文化的価値の5つの指標で、湯の価値を確かめます。建物の設備、料理、接客サービスは評価の対象ではありません。

  • 湯の個性
  • 鮮度(提供方法)
  • 希少性
  • 安全性・
    衛生管理
  • 環境・
    文化的価値

認定ラベル

★ ★ ★三ツ星

人生を変えるような湯体験
圧倒的な泉質の個性と希少性、地域性が融合し、すべてが卓越した奇跡の湯。
観光価値:全国・世界からの目的来訪を促すトップブランド。

★ ★ ☆二ツ星

湯そのものを目指して訪れる名湯
湯そのものを目指して訪れたくなる名湯。明確な泉質価値と優れた提供方法で、快適かつ丁寧な入浴体験を提供。
観光価値:温泉地の看板として長期的な集客力を持つ。

★ ☆ ☆一ツ星

近くに行けばぜひ立ち寄りたい湯
近くに行けばぜひ立ち寄りたい湯処。一定の泉質評価と丁寧な湯づかいで、身近で良質な温泉体験を提供。
観光価値:周遊観光やリピーター促進に効果的。

非認定

評価基準を満たさない温泉
現時点で基準未達。改善後に再評価申請可能。
観光価値:改善プロセスを通じた品質向上の指標となる。

星は単純な優劣を示すためのものではなく、温泉の価値を伝え、守り、未来へつなぐための信頼ラベルです。

プロジェクト推進体制公平性・専門性 ・透明性を担保する第 三者評価の仕組み

評価員会による厳正なる審査と、評議員会(第三者機関)による監督により、
信頼性の高い評価制度を実現します。

体制図

評議員会

評議員会は、温泉学、環境学、公衆衛生、観光などの有識者で構成する第三者機関です。
個別の施設の評価には関与せず、評価基準と選定プロセスが公正かつ透明に運用されているかを監督します。

石川 理夫
温泉評論家
石川 理夫
小堀 貴亮
杏林大学 外国語学部
観光交流文化学科 教授
小堀 貴亮
斉藤 雅樹
東海大学 人文学部
人文学科 教授
斉藤 雅樹
滝沢 英夫
公益財団法人 中央温泉研究所 研究部長
滝沢 英夫
滝沢 英夫
国際医療福祉大学
名誉教授
前田 眞治
森 康則
名古屋大学
宇宙地球環境研究所
融合研究戦略室
学術主任専門職
森 康則
山下 真輝
株式会社JTB総合研究所
フェロー
山下 真輝

オブザーバー

長島 秀行
公益財団法人
中央温泉研究所 顧問
長島 秀行

ウェブデザイン・毛筆ロゴWeb Design & Calligraphy Logo

「静謐な権威」

格付けガイドが持つ信頼性・客観性と、
日本の温泉文化が本来備えている静けさ・奥深さとの融合
温泉は、日本人にとって古来から神聖なものであると同時に、日常の延長にある極めて自然な存在です。古来、湯に浸かることは禊であり、蘇りの行為でもありました。裸になり、かけ湯をして湯に身を委ねる一連の所作には、いまも儀式のような趣きがあり、日常の装いをほどき、ありのままの自分に立ち返るひとときでもあります。そう考えると、私たちは湯に浸かるたび、ささやかに生まれ変わっているのかもしれません。
そんなリチュアルな存在である温泉の本質的な魅力を伝え、その文化を多面的に育てていく本アワードプロジェクトの発展を願い、「静謐な権威」をコンセプトにウェブサイトをデザインしました。
今回、ウェブサイトのための毛筆体ロゴは、評議員でもあり書家の小堀氏に新たに揮毫していただきました。ロゴに用いる筆文字は唯一の「手の温度」として機能し、静謐で洗練されたブランドの中に、人のぬくもりを感じさせるアクセントとなります。また、キービジュアルをはじめとする写真の一部は、温泉写真の第一人者として活躍される温泉カメラマン・杉本圭氏が撮影されたものです。いずれもこの度のプロジェクトへのご厚意で、無償にてご協力いただきました。日本の温泉の多様で美しい情景を確かな眼差しで切り取ったその写真が、温泉の唯一無二の個性を引き出しています。
このウェブサイトを通して、一人でも多くの方が、地球の恵みでもある温泉本来の魅力に触れ、それが文化の継承と発展につながっていくことを願っています。