日本には、それぞれ異なる成り立ちや個性を持つ、多種多様な温泉があります。泉質や含まれる成分はもちろん、温度、湧出量、湧出の仕方など、源泉の特徴は一つひとつ異なります。しかし、そうした違いや奥深い魅力は、利用者に十分伝わっているとはいえません。
また、素晴らしい源泉を持ちながら、その湯を守り続けるために多くの時間と労力を費やし、ときには厳しい自然環境の中で、
並々ならぬ情熱と愛情をもって源泉を守り、丁寧な管理と提供を続けている温泉宿や共同浴場があります。
それにもかかわらず、その価値が十分に伝わらないまま、知られることなく、ひっそりと姿を消していく温泉もあります。
湯シュランが目指すのは、そうした目には見えにくい“お湯の価値”を見える化し、そこに光を当てることです。
料理は、良い素材があるだけで、最高の料理になるわけではありません。
その素材の特徴を知り、個性を理解し、それを活かす方法で丁寧に扱うことで、本来の魅力が引き出されます。
温泉も同じです。
源泉は「素材」。源泉が持つ泉質や特性を理解し、その個性をできる限り活かしながら適切に管理し、利用者へ届けることで、
その温泉ならではの価値が生まれます。
料理を楽しむ宿があっていい。おもてなしを楽しむ宿があっていい。絶景や建築を目的に訪れる宿があってもいい。
そして、その選択肢の一つとして、
「今日は、お湯で温泉宿を選んでみよう。」
そんな新しい温泉選びがあってもいいと、私たちは考えています。
湯シュランが目指しているのは、すべての温泉を一つの基準だけで比べ、単純に優劣をつけることではありません。
これまで十分に評価されてこなかった、「お湯の質や個性」という新しいものさしを、温泉選びに加えること。
それによって、温泉事業者が自らの温泉の個性や価値をあらためて見つめ、その魅力を伝えるきっかけをつくる。そして利用者が、温泉には一つひとつ違いがあることを知り、自分の好みや目的に合った温泉を選べる環境をつくる。
そして何より、素晴らしい源泉と、その湯を守り、磨き、受け継いできた人々の営みに光を当て、
その価値と誇りを次の世代へつないでいく。
それが、湯シュランの使命です。
温泉の“お湯の価値”を、正しく評価し、未来へつなぐ。
湯シュランは、温泉選びに新しいものさしを加えることで、日本の温泉の多様性と奥深さを世界中に伝え、
世界に誇る日本の温泉・入浴文化を未来へ継承していきます。
プロジェクト推進体制公平性・専門性 ・透明性を担保する第 三者評価の仕組み
評価員会による厳正なる審査と、評議員会(第三者機関)による監督により、
信頼性の高い評価制度を実現します。
評議員会
評議員会は、温泉学、環境学、公衆衛生、観光などの有識者で構成する第三者機関です。
個別の施設の評価には関与せず、評価基準と選定プロセスが公正かつ透明に運用されているかを監督します。
- 杏林大学 外国語学部
観光交流文化学科 教授
- 小堀 貴亮
- 公益財団法人 中央温泉研究所 研究部長
- 滝沢 英夫
- 名古屋大学
宇宙地球環境研究所
融合研究戦略室
学術主任専門職
- 森 康則